英会話教室に手ぶらで行くのはやめよう

記事_20150325_英会話教室に手ぶらでいくのは止めよう

英会話の勉強をしておかないと、ネイティブとの会話はムリ?

Q. 先日はじめて「英会話カフェ」というところに行きました。フリードリンクで2時間800円と、かなりお得感があったのと、話し相手のネイティブが社会人だけでなく留学中のイケメン大学生もいるようだったので、半分ワクワク半分ドキドキしながら行ってきました。

しかし、そうシャイな性格でもないのに、いざネイティブを前にすると頭が真っ白になって、ほとんど何もしゃべれませんでした。ショックでかなり落ち込みました。やはりもう少し勉強してからでないとネイティブとの会話はムリなのでしょうか?(20代女性)

A. 『しゃべれるかどうかわからないけど、行ってみよう』、あなたのこの態度は「買い」です。英会話に関しては、じゅうぶん学習を積んでから英会話の実践に臨むという方針は間違いです。その学習自体に、「実際の会話」という臨場感も必要だからです。

しかし、まったくの手ぶらで出かけたのは感心しません。あらかじめ、あなたが話したいネタを準備して行くべきでした。そうすれば「出たとこ勝負で行ってみたけど、何もしゃべれなかった」という最悪の事態は回避できたはずです。

話したいネタはあなたが興味のあることでかまいません。たとえば、あなたの趣味が料理づくりでお好み焼きが得意料理なら、相手に “Do you know Okonomiyaki?” とお好み焼きを題材に話をふってみようかな…、と事前準備しておくということです。

このとき一緒に、相手から ”Yes I love them.” と返事されたら「私のネギ焼きは最高よ」と返そうと考え、英語でこれは何と表現したらよいかをあらかじめ考えておきます。相手に ”No. What’s that?” と聞き返されたら「今度、持ってきてあげるわ」と英語で言えるようにしておきましょう。(実際にネギ焼きを持ち込んで見せてみるのも良い手です。英会話カフェの運営ルール次第ですが…)

大切なのは「うまく言えたかどうか」ではなく「あなたの話したいことが相手に通じた」という体験です。むこうの言っていることがわかるに越したことはありませんが、最初からそうはいかないものです。むしろ、相手から投げかけられた問いを受け取って、その答えを英語で返すのは非常に難しいことです。そんな難易度が高い芸当は初心者には到底ムリなことです。そこは諦めてください。

とにかく言いたいことをしゃべって、それが伝わっただけで良しとするべきなのです。あなたが言いたいことを言っている時間がたとえ5分だけで、残りの時間は愛想笑いをしながら受け身で聞く一方だったとしても、最低限言いたいことが言えて、それが伝わったのだから「成功だった」と思えますし、「また次も行こうかな」とも思えるものです。

英会話カフェだけでなく英会話教室でもサークルでも同じです。まだ勉強不足だからと行かないのではなく、行ってみるのは絶対に良いことです。ただしそのときは、少しだけ準備をしてから出かけていってください

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