初心者向けの英会話教材と銘打っている英会話エクスプレスですが、実際のところ初心者でも続けられるのか、英語が身につくのかを徹底レビューしました。
英会話エクスプレスの概要
主な教材内容と価格
項目 | 価格 | 主な教材内容 |
---|---|---|
6ヶ月コース【書籍&データ】 | 14,800円(税込) | テキスト 6冊 CD 6枚 リスニング教材mp3(CD24枚相当) |
※以前は19,800円で販売していたようですが、現在は14,800円で販売しているようです。(2019/07/09追記)
主な特徴(公式サイトより)
ネイティブの感覚がわかる
ネイティブの感覚をイラスト付きでわかりやすく解説。英語を英語のまま理解できるようになります。
無理なく続けられる
忙しいとき、時間があるときに合わせて柔軟に取捨選択できる学習内容。無理なく長く続けられます。
物語がイメージしやすい
「あるある!」と感じる物語を採用。物語の背景を理解する分の労力・時間を他のことに使えます。
販売サイト
英会話教材 英会話エクスプレス6ヶ月コース【書籍&データ】リスニング・聞き流し・音読に対応[スマホ・モバイル学習可能](アマゾン)
英会話エクスプレスの商品内容をレビュー
(1) 本当に初心者でも続けられるの?
初心者でも続けられる可能性は高いと思います。なぜならば、この教材にはデータが付属しているからです。
他の教材でも音声はmp3データで提供しているところはありますが、英会話エクスプレスはテキストまでpdfで提供しているのが特徴として挙げられます。
これの何が良いかというと、スマホにすべて入れて、スキマ時間に学習できることです。それも再生ボタンを押して、テキストpdfを開くだけ。
あとは音声に合わせて学習を進めればよいだけなので、全然気張らずに学習に入り込めます。
私はテキストを自宅に置いておき、出先ではスマホだけで学習しています。自宅に帰ったときに、復習がてらテキストをパラパラとめくる感じで使っています。
わざわざテキストを持ち運ぶ必要がないことと、毎回テキストを開かなくてよいというのは、学習を続けるための意外と大きな要因だと感じています。
(2) 本当に英語が身につくの?
英語を身につける素材としては悪くないと思います。なぜなら、使われているストーリーが身近な日常生活を扱ったものだからです。
英語を学習するときにやりがちな間違いとして、自分が日本語でも使わないような表現や単語を一生懸命に覚えようとしてしまうことが挙げられます。
英語が身につくとは、自分が使いそうな英語表現をたくさん覚えているということに他なりません。
「ただいま」「おかえり」「おつかいに行ってくれない?」「嫌だよー」「人遣いが荒いんだから」
これらはこの英会話エクスプレスの一番最初のセクションに出てくるセリフです。これら身近な表現を身につけるという観点で、英会話エクスプレスは悪くない教材だと言えます。
微妙に歯切れが悪いのは、それらの英語表現だけを取り出して音読するような練習メニューがないからです。(セクション全体を音読する練習メニューはあります)
NHKの英語番組にフレーズを取り出して音読するコーナーがありますよね。イメージとしては、あのような取り出し学習が予め用意されていれば、より効果的だっただろうなと思います。
※英会話エクスプレスには英会話ライフログという記録用紙が付属しているので、そちらに学習者自身が表現を取り出して、学習することはできます。でも、ちょっと面倒なんですよね…。(私だけ?(笑))
(3) 英文法の知識がなくても大丈夫?
そこまで英文法を知らなくても大丈夫だと思います。なぜなら、英文法に近い解説があるからです。
英会話エクスプレスにはCore Imageというコーナーがあり、そこでどうしてこれが自然な英語なのかが解説されています。
I am home.(ただいま) – このamは「私はいる(存在する)」という意味で使われています。homeはその「私」をそのまま家に移動させています。
このようにひとつひとつの英単語にイメージを対応させていき、英文の全体像をつくりあげるという流れです。
このI am home.という英文は、これまでの英文法であれば「S+V+Mの第一文型で…」といった解説がされる英文です。
そのような解説のほうが合う方もいらっしゃるとは思いますが、個人的にはこのようなイメージと対応させる解説のほうがより実践的でわかりやすいと思います。
英会話エクスプレスの宣伝文句をレビュー
英会話教材は宣伝文句を盛っていることがよくあります。ここでは英会話エクスプレスの公式サイトに挙げられている宣伝文句が誤解を招くものになっていないか検証してみましょう。
(1)「ネイティブの感覚がわかる」は本当か?
判定:○
テキストのセクションごとにNative Senseというコーナーが設けられて、ネイティブの感覚を解説しています。
このコーナーでは、たとえば同じ「家に帰る」という表現でも、「come home」「go home」「get home」それぞれでネイティブはどのように使い分けているのか、といった解説が行われています。
※このNative Senseのコーナーは読んでいて結構面白いです。
(2)「無理なく続けられる」は本当か?
判定:○
前述しましたが、スマホにデータを入れることで、かなり学習のハードルを下げられます。
学習者がやることはスキマ時間に音声の再生ボタンを押して、テキストpdfを開くだけです。
(3)「物語がイメージしやすい」は本当か?
判定:○
物語はイメージしやすいです。
というか、日本の家庭におけるやり取りを英語化しているので、イメージしやすいのは当たり前ですね。
またテキストはストーリー仕立てになっていて、セクションごとに物語が続いています。よくあるセクションごとにぶつ切りではないので、その意味でも読みやすいと思います。
宣伝文句の検証まとめ
こちらの英会話エクスプレスの公式サイトは、他の英会話教材のサイトと違って、赤ちゃんや小難しい理論などが出てきません。
その意味で、大変誠実なサイトだと言うことができると思います。
※ただあまりに真っ正直に特徴を述べているだけなので、英会話教材サイトに慣れた私からすると夢がない(笑) 老婆心ですが、もうちょっと宣伝文句を盛って、アピールしたほうがいいような気がします。
英会話エクスプレスの評価(項目別レビュー)
項目 | 評価 |
---|---|
継続しやすいか | ★★★★★ 5 |
わかりやすいか | ★★★★☆ 4 |
コスパはよいか | ★★★★★ 5 |
総合評価 | ★★★★★ 5 |
もし知り合いにこの教材について買うかどうかを相談されたら、解説を読んでみてしっくりくるようだったら猛烈にプッシュします。要するに「買い」ですね。
継続しやすいか ★★★★★ 5
前述しましたが、私の場合は通勤中にスマホで音声mp3を流しながら、pdfビューアーでテキストpdfを流し見しています。
テキストを持ち歩かなくても学習できるというのは、こんなに便利なものなのか…!とビックリしています。そういうわけで継続性は星5です。
わかりやすいか ★★★★☆ 4
こちらも前述しましたが、Native Senseというコーナーでネイティブの感覚をうまく説明していると思います。
また公式サイトでは英文法を否定しているような感じでしたが、前述したようにCore Imageというコーナーで英文法に近い解説もしています。
ただ、このような解説スタイルがしっくりくる人もいれば、合わない人もいると思うので、評価は星4としています。
※まあ、そもそも英会話教材を検討している人は、これまでの英文法に対して苦手意識をもっている人が多い気がするので、その意味で試してみる価値はあると思います。
教材量と価格(コスパ) ★★★★★ 5
教材量と価格のバランス、つまり「コスパ」については星5です。
その理由はテキストの作り込みはすごいのに、値段が安いからです。
6ヶ月でやり終えるとしたら一ヶ月2500円程度なので、英会話教材というジャンルでは抜群に安いですね。
総合評価 ★★★★★ 5
これらを総合的に考慮して、総合評価は星5としました。
きっちりと作り込まれていて、リーズナブルな英会話エクスプレスは、私としても「買い!」とおすすめできる英会話教材です。
→英会話教材 英会話エクスプレス6ヶ月コース【書籍&データ】リスニング・聞き流し・音読に対応[スマホ・モバイル学習可能](アマゾン)