英会話で言っていることはわかるのに、どうしても上手に表現できない

会話の最中に、言っていることはわかるのに、どうしても言えないこと、上手に表現できないことが出てくるのがストレス。

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Q. わたしは30代の教員です。中学校の英語教師なのでこんな質問をするのは情けないのですが、実際に外国人と英会話をするときに、リスニングは得意なので言っていることは理解できるのですが、言いたいのにうまく言えないことばかりで、正直ストレスがたまっています。

何とか言葉をつなぎ合わせて話そう、伝えようとするのですが、出てくる言葉が簡単なものばかりで、これで相手は本当に分かってくれているのかとか、子供なんじゃないかって思われていないかとか、余計なことばかり気になってしまいます。このストレスは英語教師としては正直つらいです。どうしたらいいでしょうか。。。

A. 英語教員ならではのご質問ですね。確かに学校の授業だけならば、あらかじめ準備できるので問題ないでしょうけど、実際に実地で使うときの悩みは、教員というより世間一般共通の課題ではないかと思います。

確かにそうですね。多くの英語学習者が、リスニングは何とかなるのだが、しゃべるのが難しいと言うのですが、ここから何とか脱却したいですね。

何か答えを返したい、頭の中で日本語ではすぐ言えるんだけど、うまい英語が出てこない、というジレンマはよく理解できるところです。

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まず心配しないでよいことがあります。それは、私たち日本人は最初から英語が苦手な民族だと思われているので、話すだけでも、話そうとするだけでも、相手はこちらのことを認めてくれるということです。理解しようと、コミュニケーションしようと努力している姿は、大抵の人から好感を持たれます。

次に、使う英語の単語レベルの問題ですが、これもそんなに気にしなくてもよいと思います。考えてみてください。日本語を一所懸命話そうとする外国人を見て、どう思うでしょうか?慣れない日本語を使って距離を縮めようと一所懸命になっている姿を見て、その外国人に悪い印象は持たないのではないでしょうか。

英語がいくらロジックにうるさい言葉だとしても、非ネイティブの英語運用能力には限界があります。たとえばTOEIC990点取れる人間でも、アメリカのニューヨークで話されているスラングは理解できないでしょう。日本語検定1級を持つ外国人だって、日本の方言やはやり言葉は知らないはずです。決して恥ずかしいことではないのです。

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大切なのは、英語か日本語かにかかわらず、伝えたいこと、言いたいことがはっきりしていること。それを外国語で伝えるには、どうしても完璧は無理で、簡単な言葉を使ったとしても、文脈や場面からどっちの意味なのかを察して、大体は理解することができます。

言語のうまい下手は、ほとんど問題になりません。内容がしっかりしていれば、使っている単語が単純なものでもいいのです。会話する場面をこなしていけば、より適切な表現が何なのか少しずつ分かってくるので、それらを書きためて覚えて使っていけばよいだけです。

どうでしょう。まず、場数をこなしながらちょっとずつ増やしていけばよいので、ストレスに感じるよりも、言いたいことが増えていくことを楽しんでみてはどうでしょうか?

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